第3者恋
〖蒼side〗


ヘタレって言われてる割には頑張ったんだけど……、聞こえてないってなに?!

春野さんと声かぶるとか。泣けてくる


あれ、なんか俺の方見てる……どちらかと俺のご飯の方を見てる?


あっ、もしかして食べたいのかな?


「春野さん、これ食べる?」

「いいんですか?」

「うん。じゃ、春野さんのちょーだい」


と言って春野さんは美味しそうにオムレツを食べた。俺は春野さんのカツカレー


お互いに今日は作ったのではなく、スーパーで買ってきたもの


「これじゃ関節キスですね」

「そうだね〜……っ!」

「?……あっ!」


天然な春野さんでも気づいた。

俺達なにしてるんだろ…、
めっちゃ恥ずかしい


「あ、花火終わったみたいですね」

「ほんとだ」


と言うと俺達はベランダに出た。外には祭りから帰る人が沢山いた


俺も祭りに春野さんと行きたかったなぁ。ま、無理だろうけど……


「え、」

「春野さん?」


その時、春野さんは顔面蒼白となっていた。何秒かしてから春野さんは「なんですか」と聞いてきた
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