第3者恋
なんか怖がってるような感じ。お化け屋敷に入った時とは違う恐怖を感じてるような


「水永先輩は…付き合った事ありますか?」

「えっ?」


とても辛そうでだけども、どこか昔だからと割り切ってるような。


てか、『付き合った事ありますか』って聞いてきたよね?


「あるけど…なんで?」

「なら話が早いですね」

「えっ?」


そう言って春野さんは過去の話を話し始めた。それを聞いて可哀想と思ったのと同時にその男を許せな思った


だから、男子には大人しかったんだ

そんな辛い過去があるのに
顔に出さないなんて


てか、今日俺と2人で居るのは大丈夫なのか?ちょっと心配になってきた


「今は大丈夫なの?」

「ダメですよ」

「じゃあ、なんで俺と2人で居られるの」


期待する気はなかったけど、今の話を聞いたあとだと期待が間違えてない気がしてならない。


「水永先輩だから、ですかね」

「えっ、」


俺の想像を超えるような答え方。

これは期待しても……
いいのでしょうか?


いやいやいや、期待して違ってたら俺が馬鹿みたいだから辞めとこう


「これだから天然は…」

「へ、何か言いました?」

「何でもない!」


春野さんと居ると心臓が何個あっても足りないくらい、心臓に悪い
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