第3者恋
お昼がすぎ私達は交代で働く時間となった。教室に着くとお昼の時間は終わったのに未だに人だかりだった


「結構人気だねー」

「うん!大好評だよ」


レシピも良かったって事になるんだよね?それなら一安心だよ!


さてと、私はエプロンに着替えなきゃ。これからはめーいっぱい働くぞ!


「華奈ちゃんって佐々木先輩と仲いいの?」

「へ、うん…同じバレー部だしね…。」

「いーなー!佐々木先輩ってすっごく人気者だから羨ましい」


確かに学校でも噂されてるからね。なんて言うのか学校のアイドルって感じなんだよね〜


そんな人と仲いい私…それよりも祈音は付き合ってるんだもんね

私達って結構目立ってる?!


「まぁ、華奈ちゃんも結構人気なんだけどね…」

「へ?そんな事ないよ!」

「華奈ちゃんは彼氏とかいないの?」


彼氏……その言葉に私は反応していたのだろう。彼女はそれ以上話して来なかった


憧れている恋も


私が元々していた恋も


どれも同じ恋なのに



なんでこんなにも違うの?



「華奈ちゃん…なんか、辛そう…」


辛い理由も恐れている理由も全て知っているのになんで解決出来ないんだろう…


「なんで恋はこんなにも難しいの?」

「え、華奈ちゃん?」

「!何でもないよ」


無理やり笑顔創りたくない。

偽りたくないんだよ!でもね、そうしないと皆に迷惑掛けちゃうから…


だから、許して…
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