第3者恋
途中までは上手くいっていた。


いや、厳密に言えば型月がひねくれていなかっただけ。


「ねぇ、華奈って泣いた事ある?」



この一言が華奈と型月を狂わせた


「どうだろ…。1人の時は知らないけど私が知ってる限りはないよ」

「そっか。ありがとう」


妙に嬉しそうだった。心底楽しそうで、絶対に読めない表情をしていた。


何かが待っている予感

そして、嫌な予感


「型月とも仲良くやってるみたいだね、華奈」

「うん!修斗くん優しい人なんだ〜」

「へぇー……。」


嫌な予感なんてきっと気のせいだ!


華奈があんなに喜んでいる顔は観たことない。それをさせたのは悔しいけど型月だしな!


もしも、
本当に嫌な予感があっていたら……。


何が起こるの?



何かが壊れる音が聞こえた気がした


それは、型月が壊れるまであと1日
次の日には手に負えないほど…壊れていた
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