第3者恋
「型月くんって華奈ちゃんと付き合ってんだよね?」

「そーだけど…?」

「じゃ、あれは浮気か……」


……は?

あの型月が浮気してるって事?


華奈以外に全く興味ないなかった型月がなんで浮気なんかするの。



「何それ……。」

「修斗くんはいい人だと思っんだけどな〜

裏切られちゃったね。」



華奈はそこまで悲しんでいなかった。それは型月のことをそこまで好きではなかったともとれる。


確かに無理やり付き合ってるから、
何も感じないのも無理はない。


だけど、もう少し興味あると思ったのに…


「なーんかさ、型月が華奈以外の人に興味あったなんてね…。驚だわ」

「は、華奈以外に興味ないけど?

浮気したのは華奈の悲しい顔が見たかっただけだよ」


…こいつ狂ってる!


おかしい。
こんな人じゃなかったのに!


いや、知らなかっただけなのかも知れないけど……。好きな人の悲しい顔をみたいってなに?


「あ、華奈……!」


と、華奈を呼んだ時には遅かった。既に型月は、華奈にさっきの内容を話していた。


こんな人と付き合ってるなんて……


可哀想で私が悲しい。

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