第3者恋
次の日、型月が浮気て華奈を怖がらせたと言う噂は瞬く間に広がった。


「あんな奴とは別れな!」

「うん……。」


今までの傾向からすると、この場合華奈が女子から嫌われる事が多かった。


だけど、今回は事が事なだけに華奈の味方になってくれた。


それは何より嬉しい誤算であった


「そうだよ!華奈ちゃんは可愛いし他の人でもすぐに付き合えるよ!」


と、言ったのはクラスメートでクラスの中心人物である小林 玲(こばやし れい)である。


「ありがとう!!」


華奈が落ち込むことはなかったし、
むしろ嬉しそうだった


元々、型月の事はそこまで好きじゃなかったみたいだからね。


好きになる前で良かったのかも知れない


「さ、祈音と華奈ちゃん。放課後デートするよー!」

「はぁ?!」


その後、型月が私に話しかける事は1度もなかった。


これで全てが終わりだと思っていた
いや、終わって欲しかった



波乱はこれから間もなくやって来た
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