第3者恋
私はみんなの噂を聞き付けて型月の所に行った


「……、あんた華奈をどうしたの?」

「俺のものだよ。

他の人を寄せ付けない為にあんな噂を流したんじゃん」

「…あんたのせいで……。

あんたのせいで華奈が悲しい思いをしてんだよ!


他人を寄せ付けない?

笑わせてくれるね。あんたのせいで華奈はっ…。」


寄せ付けないからって言っていい事と悪い事くらい区別つけろよ!


私は華奈と幼なじみだから、
悲しい顔をもう見たくなかった。


型月がいい人だと思った自分が腹立たしい


「俺のせい?

お前こそふざけんな!」

「……っ!」


そう言われて私は型月に思いっきり腹を殴られた。


私が悪い事してるなら文句はないけど、
あんたには悪い事してない!


…殴られるのは覚悟してたのに…。



「私の事をなんと言おうと構わないけど、
華奈の事を傷つけたら許さないから」


型月にどう聞こえたかは分からない

だけど、少しは届いたんだと思ってた

だって驚いた顔してたから…


多分私が1番知っていたのだ。
あいつが根っから悪い人では無いことを…
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