第3者恋
タイミング最悪ってか、ゆーに話せないのか1番の問題点。


「蒼と祈音って珍しいね」

「優先輩!?ちょっと、痛っ…。」


山崎さんはゆーに連れられてしまった。屋上 に1人残った俺は 何もせずに固まったまま。


そんな時にまたまた来客が来たようだ。
来客と言うのは、春野さんだった。


「水永先輩は祈音とどういう関係なんですか…?」

「いや、なんでも「佐々原先輩が可哀想じゃないですか!!」

「待って、話せば分かるから…。」


そう言うと春野さんは大人しく俺の話を聞いてくれた。


そして何度も頷き、終いには“なるほど”といった顔をしていた。


良かった…

春野さんには伝わったようだ…。


「あのっ、それなら私の話を聞いていたって事にしときません?ほら、雪よりも祈音の方が私の昔の事は詳しいですから…!」

「確かに…。そうさせてもらうね!」


それならゆーも納得…、てか馬鹿にしてきそうだけども山崎さんの為だと思えば…!


にしても、ゆーも怒ると結構怖い。

そして案外と独占欲丸出しってな…


「「愛されてる(んでしょうね)」」

「水永先輩も思いましたか。…私もあんな風に愛されてみたいです…。」

「春野さんは大丈夫だよ」

「えっ?」

「大丈夫だから…、安心してよ」


って、言うからには付き合わなきゃなんだけど…。


ゆーみたいに独占欲丸出しの方が何かと都合いいんだけどなぁ〜


俺って本当にヘタレだわ…。
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