第3者恋
〖祈音side〗


遊園地に行ってから数週間

あのメンバー全員で会ったのは、あれっきり1度もない。


「祈音、本当にごめん。弟のお迎え頼まれて」

「そっか。仕方ないよ、華奈」

「明日は一緒に帰ろうね」


と言って華奈は猛ダッシュで帰った


ポツンと私1人だけ取り残された

そう思っていたら後ろから「ザキちゃん一緒に帰ろ」とういう声が聞こえた


「佐々原先輩! 帰りましょ」

「あ、ザキちゃんって呼んでいい?」

「今更ですか」


この人の事やっぱり好き。隣に立ってみて改めて思った。居心地がいいしずっと一緒にいたいって思った


「ザキちゃん、もうすぐで期末テストだね」

「あ、やばいかも」

「だよな」


遊園地に行ってから色々とのんびりしてたからなぁ。や、やばい…。


「そうだ、佐々原先輩。勉強会しませんか?」

「あのメンバーで?」

「そうです」

「いいね!」


これでまた集まれる。集まりたい口実だけども、大切なことだしね


それに、生徒会長と雪が居れば大丈夫だろう。華奈は文系得意だし、水永先輩も頭良さそう。


“楽しみになってきた”
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