第3者恋
「さて、と…。そろそろ帰ろーぜ」

「もうそんな時間なんですね…!」


既に時刻は7時を回っていた。

基本的にみんな この家から近いと言ってはいたけど、30分前後はかかるからね…。


今日は部活終わりの午後からだったし、あんまり勉強した気分じゃなかったな〜…。


そんな事思っていたら着信音が聞こえてきた。


「天翔…、どうしたの?」

[ねーちゃん…、ゴホッゴホッ。]

「へ、天翔どうしたの?」

[塾まで迎えに来て…。]

「あ、うん!」


春野さんはその後すぐに「急ぎなので…、」と言って急いで帰っていった。


勉強会だといつも最後までいるからちょっと違和感…。


それを気に他の人達もそれぞれ帰った。


1人取り残されたような寂しさ…。

なんだか孤独に感じるのは…、なんで…?


妹は高校受験を目の前にしてとてつもなくピリピリしている。

なので大体、塾に行ってしまう


姉貴は…、よく分かんないけどいつも忙しい?ような感じ。

つまりは、家にいない


「なんか…、孤独をこんなに辛く感じるなんて…。」


ほんっとに情けない…。
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