第3者恋
その日は顧問の先生に話をつけ部活を出ずにそのまま家に帰る予定。


「もしかして春野さん?そんなに急いでどうしたの?」

「七瀬先輩!弟がまだ体調不良なので…」

「そっか…。途中までだけど一緒に帰ってもいいかな?」

「構いませんよ〜」


七瀬先輩といるとなんだか水永先輩とは違う意味で落ち着く…!


生徒会長やってるだけあって雪と同じく気遣い上手だし、聞き上手。


だからついつい色々話したくなる…。


「そういえば七瀬先輩って普段どのくらいの時間に帰ってるんですか?」

「基本的には6時くらいかなぁ〜…。たまに早いけど…。どうして?」

「生徒会って忙しそうなイメージなので…」

「そうでもないけどね」


お兄ちゃんも生徒会に入ってたけど、いっつも忙しそうで夜遅くに帰ってきてたから。


生徒会はどこも忙しいのかと思ってたんだけどなぁ〜


学校によっては違うんだな

なんか意外かも…!


「どうして急に生徒会のことなんて聞いたの?」

「あ、いや…。深い意味はないですよ。ただお兄ちゃんが生徒会に入ってたので…」

「唯斗さんが…?」

「はい!」

「……。」
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