届け 〜手紙に乗せた思い〜
プロローグ

真冬の12月…。

「寒っ」

息を吐く度に白い息が出てくる。

心を踊らせながら赤いポストを開く。

カチャ

ポストの開く音が尚更心をドキドキさせた。

ドクンッ!

開いた瞬間だった。

「どうしたと?」

「お母さんっ…」

開いたポストの中にひあるはずの手紙がなかった。


こんなの1度もなくて、不安がさらに膨らむ。


< 1 / 81 >

この作品をシェア

pagetop