届け 〜手紙に乗せた思い〜
プロローグ
真冬の12月…。
「寒っ」
息を吐く度に白い息が出てくる。
心を踊らせながら赤いポストを開く。
カチャ
ポストの開く音が尚更心をドキドキさせた。
ドクンッ!
開いた瞬間だった。
「どうしたと?」
「お母さんっ…」
開いたポストの中にひあるはずの手紙がなかった。
こんなの1度もなくて、不安がさらに膨らむ。
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