届け 〜手紙に乗せた思い〜
何なんだこの人?
「本当、彼氏の前でぇ、よくそんな顔できまぁすねぇ」
声がするほうを見てみれば、川上 桜ちゃんがいた。
由美ちゃんよりの子で、私に優しくしてくれる後輩だ。
特に、私と一緒で優子さんは好きじゃないみたいだけど。
先輩に対して普通に嫌味を言うすごい子だ。
「なによ?」
「いえー、別にぃ」
「とういうか、何であんたがここにいんのよ?」
ねぇ、玲くん〜と、甘い声を出して甘えている。
「あのさ、俺のことわすれてない?」
と、久我さん。
なんなんだろうこの人達…。
やっぱ帰りたい。
飲み会って嫌いだわ…もう。
「く、久我さん何か雰囲気良くないみたいなんで帰りますね」
「え?ちょっ、優子ちゃんのせいだ!」
「は?私のせいにしないでくれる?」
なんて声を知らんぷりして、まだなれない都会の街に足を進めた。