届け 〜手紙に乗せた思い〜
「ご馳走様でした」
パンケーキをだべ終え、席を立つ。
「私、先輩の会社に転勤することになったんですよねぇ」
転勤?
「あぁ、転勤ね!……ええっ?!」
「はぁ?最悪だわ」
「あぁ、だな」
由美ちゃんは楽しそうに微笑む。
「そうなんですぅ、だからよろしくです☆」
ポカーンと口を閉じれずにいると、部長が席を立つ。
「お前ら早くしろ」
「か、会計!」
「それは、僕と天野さんで済ませといたから」
いつの間に?!
今どきそんな男子いるの?
「先輩とにかく、私帰るんでぇ」
「ちょっ!美由ちゃん!!」
胃にムカムカを感じながら一日を過ごした。
「あぁ…胃に穴あくなぁ妬」
「なんか言った?」
「いいえ!なんにも…」
もう…帰りたい……。