届け 〜手紙に乗せた思い〜
「疲れたぁ…」
いつもどおりの仕事を終え、家に帰る。
取引先のあの糞男め!!!
今日の仕事内容を思い出してはイラついていつもと同じ1日なはずだった。
安いアパートで部屋は割といい。
セキュリティーも万全、それなのに格安に心を引かれここにした。
ポストを覗き手紙を確認する。
手紙を見ていくと、水色の少し酸化した手紙があった。
「天野玲二様?」
送ってきた相手を見る。
「工藤 雪……」
何で?コイツが?
嫌がらせ?
玲くんを取られるのだけは嫌だ。
私がせっかく手に入れたのにっ…。