届け 〜手紙に乗せた思い〜
この場合、雅人さんに文句言っても何も罰は当たらない。
雅人さんが脅して私を無理に彼女にしたりしなければこうはなってなかったかもしれない。
私が母に無理にでも携帯を買ってもらえば天野さんをほかの女の人に取られなかったかもしれない。
私は、無意味なことを考えては、今頃考えても無駄なことばかり考えてしまっていた。
仕事しなきゃいけないのに、頭に入ってこない。
日に日に残業は増えそれはストレスに変わっていく。
初歩的なミスをするもどかしさと、日に日に濃くなっていく天野さんと優子さんの仲のいい噂は精神的にダメージを与えていった。