届け 〜手紙に乗せた思い〜
「いいよ、分かってる…僕が無理やり君を僕のものにしたんだ、分かってる」
とても気まずくなった。
この空気をなんとか変えないと…。
「イルカショー…見に行きません?」
「うん…そうだね」
早めに行ったせいか、席はがら空きで前の方に座った。
「水飛んでくるかな?後ろ行く?」
「大丈夫です、近くで見た方が迫力あると思うし」
しばらくすると人がゾロゾロと集まってきてイルカショーが始まった。