恋時雨

あたしはまた頬杖をついて、校庭を眺めてた。


陸上部のレーンが引いてある。あたしも部活やればよかったかな。
あたしは中学時代、陸上をやっていた。それ程速い選手でもなかったし、中学の頃は部活であまり遊べなかったから、高校で部活に入る気はなかった。今でも走るのは好きだ。

美奈も同じような感じで、部活には入っていない。


元々真面目ではなく中学でも何度か部活停止にしたりしたが、高校では中学時代出来なかったことをやりたくて、髪を染めてピアスをして更に真面目な方ではなくなった。



いつの間にかかっちゃんがいなくなっていた。

「ひか帰ろ。帰りアイス食べてこ」

「あ、うん。行こ行こー」

あたしと美奈は教室をでた。

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