私の最後の愛
それに顔を上げるとあら、皆さん口空いてるじゃない。
「先代が笑ってるっ。」
「初めて見た。」
どうやら龍は笑ってなかったらしい。
「チッ」
龍の舌打ちで騒いでいた人達は口を噤む。
「お疲れ様です。」
「あぁ。」
1番奥にいる人が龍に頭を下げる。
「早く話せ。ここにいるのが妻の希だ。」
龍の妻発言に顔が熱くなるのがわかる。
「初めまして。学校で護衛をさせて頂く龍虎です。俺は総長の石橋総司。」
深々と礼をする総司に
「私達同い歳でしょう?そんな敬語はやめてください。私の事も希でいいです。だから私も貴方達のことは名前で呼ばせてもらいます。」