私の最後の愛
女子特有の甲高い声が聞こえて振り返るとやっぱりケバい女の子が3人仁王立ちして私達を見下ろしていた。
「あ、大丈夫です。もし分からないことがあったらここにいる、蘭ちゃんに聞くから。」
「そっかそっか!ごめんねぇ?私の名前は葵!また喋ろうね?」
「葵早とちりし過ぎ〜。あ、私は歩美。よろしくね?」
「葵がごめんね?私は真紅。仲良くしてね?」
頼んでいないのに丁寧に自己紹介をしてくれる3人は去っていった。
「希。あの3人気をつけた方がいいよ?特に葵。」
蘭が鋭い目であの3人を追っている。
「ん。ありがと、気をつけるね。」