私の最後の愛
side 龍
人垣をかき分けてるとスマホを取り出して電話帳を呼び出す。
......プルルルル、ガチャッ
「はい、龍ね?」
「あぁ、あの、」
「言わなくても分かるわ。あの子でしょう?」
「...どこにいる。」
俺は近くのビルを見上げるとそこにはカメラがあった。
はぁ、とため息を付くと再びスマホを耳にする。
「もう少し行ったところに細い路地に続く道があるわ、そこよ。路地を入ったら【ROSE GATE】の事務所の裏の道を右に曲がって、突き当たりまで行ったらそこを左。あの子、疲れたみたいで座り込んでるわ。しばらく動けないと思う。」
歩きながら菊の声を聞いていると突き当たりまで来た。
左を見るとビルの陰でうずくまる小さい女がいた。
希の前で菊に「いた」と伝え電話を切る。
希は激しく震えていて俺を警戒しているのが丸わかりだった。
よく見ると膝は傷だらけで血が滲み出ている。
目は虚ろで、息も荒い。
熱があると考え、希に手を伸ばす。
人垣をかき分けてるとスマホを取り出して電話帳を呼び出す。
......プルルルル、ガチャッ
「はい、龍ね?」
「あぁ、あの、」
「言わなくても分かるわ。あの子でしょう?」
「...どこにいる。」
俺は近くのビルを見上げるとそこにはカメラがあった。
はぁ、とため息を付くと再びスマホを耳にする。
「もう少し行ったところに細い路地に続く道があるわ、そこよ。路地を入ったら【ROSE GATE】の事務所の裏の道を右に曲がって、突き当たりまで行ったらそこを左。あの子、疲れたみたいで座り込んでるわ。しばらく動けないと思う。」
歩きながら菊の声を聞いていると突き当たりまで来た。
左を見るとビルの陰でうずくまる小さい女がいた。
希の前で菊に「いた」と伝え電話を切る。
希は激しく震えていて俺を警戒しているのが丸わかりだった。
よく見ると膝は傷だらけで血が滲み出ている。
目は虚ろで、息も荒い。
熱があると考え、希に手を伸ばす。