私の最後の愛

私が他人から始めてもらった愛。
嬉しくて、でも恥しくて顔が熱を持ってくる。

龍が私にくすりと笑うと私の腰を押す。

玄関から出ると広いフロアとエレベーターがあった。
この階には龍の家しか無いみたい。
フロアも絨毯が引かれていてホテルのようだった。

そんな事を思っていると、エレベーターの扉が開く。

エレベーターで下に降りるとエントランスは厳つい顔をしたおじさん達がいっぱい並んでいた。
その人達の目は私の腰に手を回して歩いている龍。

「「「......おっ、お疲れ様です!!!」」」
みんなが噛みながら龍に挨拶をしていく。

「てめぇら、俺の女だ。お袋同様しっかり守れ」

「「「よろしくお願いします!!!」」」
再び大きな声で挨拶するおじさん達に私は戸惑う。

戸惑いながらもエントランスをぬけて、外に出ると黒塗りの車が目の前に止まっていた。
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