私の最後の愛
絶対悪いと思ってないでしょ。
不貞腐れて龍から距離をとろうとすると、更に強く引き寄せられる。
「離れんな。お前が誘うのが悪ぃんだろ」
「はぁ?なんでそうなんの。誘ってないし」
さらに不貞腐れてた私は顔をそっぽに向けても、頭上からは楽しそうな笑い声が聞こえる。
「...ねぇ、紅?龍笑ってるよ?」
その言葉に前をみると虎が体を捻ってこっちを凝視していた。
「......チッ」
龍は舌打ちをして煙草に火をつける。
「なに、笑ってないの?」
「極道が1人で笑ってたらキモイじゃねぇか。」