私の最後の愛
繁華街の端っこにあるマンガ喫茶ですごした。
ブースで日払いのバイトを探してもあまりない。

あるのはキャバクラの仕事。
私は巧みな話術も愛想笑いもできない。
それに私はまだ高校生。
できるバイトは限られてくる。
そんな中見つけたのは広告配りのバイト。

事務所も近くて、行ってみたら人もいい人そうだった。
だから私はそこですることにした。
内容は、毎朝事務所に広告を取りに行って夕方まで配るだけ。
契約書も、名前と、歳と、お母さんの名前を書くだけだった。
バイトをしているとほとんどの人が広告をもらってくれる。
でもそんな事を気にしたこともなかった。
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