私の最後の愛
目を開けると全然知らない場所だった。
起き上がると頭がズキリと痛んだ。
「やっと起きたか。おい、陣さん呼んでこい」
男の声が聞こえたと思ったら、私の髪を掴んで顔を上げさせた。
「...いたぃっっ」
声を出すと男は私の目線までしゃがんで頬を鷲掴みにする。
「お嬢様よぉ、声出してんじゃねぇぞ」
瞬間、男の手が私目掛けて物凄い早さで向かってきた。
体を縛られている私は抵抗出来るはずもなくて。
「ぐっっ!はぁっ、はぅっ!あぐっ!!」
続けざまに顔、体を殴られ蹴られ意識が朦朧としてくる。
「.........りゅ...う」
「男の名前呼んでんじゃねぇぞ!!」
パンッ!
「はっ!ぐっ......」