私の最後の愛

喉の乾きで目が覚める。
目たことのない天井に沢山の器具。

足の辺りに重さを感じて見ると椅子に座ったままの龍が眠っていた。
窓の外を見るとどうやらまだ夜で。

私は龍が来てくれて安心して意識を手放した。
どうやらここは病院みたい。
しかも、私の部屋には私のベッドしかない。
考えるに、特別室かICUだろう。

傷は特に痛くない。腕に刺さっている針のおかげだろう。
麻酔か何かが入っているのかまた眠くなってきた。

私は龍の頭を撫でながらいるといつの間にかまた眠っていた。



再び瞼を持ち上げると眩しさに目を細めた。
< 60 / 155 >

この作品をシェア

pagetop