私の最後の愛
男の人の後ろには氷希さんとあと1人。
「初めまして。俺は桐生組7代目総長桐生 龍輝だ。龍が一生を誓ったって言ってた癖にこんな傷負わせて。しかも婚約するって言ってやがるし。希は歓迎なんだが、希の気持ち次第だ」
優しい笑顔で挨拶してもらって安心した。
「こんな所で挨拶申し訳ないです。龍が迎えに来てくれた事が嬉しかったので大丈夫です。私はこの命捨てたようなモノです。私の一生は龍に預けてます。だから、婚約も喜んで受けるつもりです。こんな私ですがよろしくお願いします」
ベッドの上で出来る限り礼をした。
「ええ子やなないの。龍坊には勿体ないくらいやなぁ?」
氷希さんがおどけたように言うと
「若に聞かれたらしりませんよ。」
氷希の横にいる男の人が氷希さんを窘めた。
その人は私に向き直ると
「若姐さん、初めまして。紅がお世話になっております。蓮史とお呼びください」