私の最後の愛
「「「「お疲れ様です!!!!」」」」
そして安定の大きな声で挨拶する。
「...」
「おつかれさまです。」
龍が返事をしない中私はペコペコと頭を下げる。
これが家を出て車に乗るまでの恒例行事。
紅さんが運転する車に乗ると車内はえらく静か。
いつもは煩いほどしゃべる虎も口を噤んでいる。
それがなんか嫌で私は口を開いた。
「ねぇ、虎?なんかあった?体調悪い?」
そう聞くと虎が応えるんじゃなくて龍が口を開いた。