私の最後の愛

そして私の腰には逞しい腕。

うん、すごい状況。
「ははっ、あははっ」

私が笑うと龍と杏さんと龍輝さんも笑う。

笑った顔は3人ともそっくり。流石親子。
私の親は......

闇に呑まれそうになっているとグイッと勢いよく手を引かれた。
龍は超不機嫌で、龍輝さんは解放された胸をしきりに撫でている。

襖が開くと氷希さんと蓮史さんが立っている

「姐さんお出かけで?」
「ええ。車を準備しておいて?あと、蓮史?希を美代子の所へ連れて行って?龍は龍輝と先に車へ行きなさい」

そう言って杏さんは私の手を解いてどこかへ行ってしまった。
「若姐さん、こちらへ。」
蓮史さんが私を案内してくれる。
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