私の最後の愛
どんどんと私の顔が下に向いていく時
「希。胸を張って前を見なさい。桐生が認めた希は他の誰でもない龍の妃よ?」
その言葉に顔を上げると私達の周りはほぼ女の人達が囲んでいた。
「まさか、本当に?」
「あんな小娘が?」
「嫌だ!龍様は私のよ。」
また言いたい事を言っていると
「あんたたち黙りな。私の言葉を今聞こえなかったか?この娘は桐生希。息子、龍の婚約者よ?龍の隣を取りたいのならがんばりな。まぁ、ここにいる女達では私は結婚を認めないわ?それにあんたたちが龍の女を名乗るのはどうでもいいわ。でも、あんたたちの身になにかあっても桐生は動かない。わかったならさっさと散りな。」
その言葉に私達を囲んでいた女の人達は去っていった。
「すごい...」