私の最後の愛
「希、久しぶり?ちょっと話があるの。」
「そうだね?蘭、入って?龍起こしてくるから。」
来客者は蘭だった。蘭と会うのは久しぶり。
蘭がリビングに行ったのを見てコーヒーサーバーのスイッチを押した。
その足で寝室に。
まだ眠っている龍を起こすのは忍びないけど。
「龍、起きて?蘭が来てる」
その声で閉じていた瞼はゆっくりと開く。
「チッ蘭か。」
起きてすぐ舌打ちを零した龍は私の体を引き寄せる。
チュッ、
チュッ、
龍は私の鼻に、おでこにキスを落とす。