私の最後の愛

痛い腰を擦りながら朝ごはんを作っていると全裸の龍が寝室から出てきた。

「りゅ、龍!なんか穿いて!」
「何回も見てんじゃねぇか。慣れろ。」
「そうゆう問題じゃないし!」

そう言いながらもスエットを穿いて私を後から抱き締める。

「なぁ」
「ん?」
「ホントに行くのか?」
「当たり前じゃん。蘭にも会えるし!」
いつものしっかりとした声じゃない龍が更につよく私を抱き締める。
「不安なの?」男の人に慣れた私が学校へ行って目移りしないか。
答えない龍に私は憤りと哀しさを感じた。


私が龍以外の男に目がいく?バカ言わないで。
私は龍が思っている以上に好きなの。
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