私の最後の愛
朝ごはんが乗っプレートを持ってテーブルに置く。
まだ不安気な龍の腕を引っ張ってソファに寝転がした。
龍は私にされるがままで。
「龍は私がそんな女に見えてるの?」
私の言葉に龍の目は見開いた。
「私に、この感情を教えてくれたのは誰?こんな感情を他人に向けてる暇があったら私は全てを龍にあげるの。必要とされないのなら、この感情ごと私の命も海に投げる。他の男にあげたくないもの。」
私の頬を涙が伝うと龍の細長い指が掬い上げる。
龍の目を見ると縋るような弱々しい目とかち合う。
「悪かった。俺を捨てないでくれ。」
懇願する様に、私の手を握るのは捨て犬のよう。
若頭がこんな顔して。まぁでもこんな顔を見せてくれるのは私だけだろう。