私の最後の愛
「捨てるわけないじゃん。私は貴方を愛してるんだから。」
私が言葉にした初めての愛。
恥ずかしくて目を合わせられずにいると龍の顔が真近くにあった。
「っつ、はっ、」
私の唇と龍の唇が合わさる。
最初は小鳥がじゃれあうように啄むキス。
私が酸素を求めようと薄く口を開けると割り込むように入ってくる龍の舌。
「...っ、はぁっ、ふっ、」
胸を叩くとようやく解放される。
「......すまなかった。」
シュンとする龍の頭を撫でる。
「ご飯冷めちゃうよ。食べよ?」
龍の手を引いてテーブルまで行く。