私の最後の愛


「希。話したい事がある。」
朝ごはんを食べてソファでほっこりまったりしていると、すっかり機嫌が戻った龍が私の髪の毛で遊びながら聞いてきた。

「なに?」
「学校の事だ。」
どうやら学校の話。
「氷希が会長務めてる組の事は前話しただろ?」
「うん。」
多田組を率いていた元総長さん。今は息子さんが継いでるとか。
「多田組が尻持ちしてる龍虎って族がいるんだが、ソイツらが学校での護衛を行う。もちろん虎の妹もいる。」

「ん。」
「今日は俺も行くから顔出すだろうよ。」
でもそう言う龍の表情は暗い。

「まだ何かあるの?」
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