可哀想なお姫様
正門を飛び越えて、教室に行っていると
キャー!
女子の悲鳴に近い黄色い声が聞こえてきた。
玲「ハァ、毎度毎度よく飽きないね」
こんな強気の言葉を言って自分に言い聞かせる。
あいつらに会っても何も話さず、手を出さない(たぶん)
そして、絶対に泣かない
黄色い声を聞きながら歩いていると、
?「おい!お前まだいるのか?」
?「俺らの視界に入らないでくれる?」
?「よくのこのこと来れるよな」
?「早くいなくなれよ、裏切り者さん?」
げっ、早速絡まれた
めんどくさいし、話しかけてこないで欲しい。
ヒソヒソヒソ
モ「あいつ、まだ学校に来るんだ」
モ「よく来れるよな、朱雀の皆さんを騙しておいて」
女「顔見せんなって感じ」
女「キモいんだよ、ブス!」
モ「死ーね!死ーね!」
みんなで
「死ーね!死ーね!死ーね!」
?「あーあ、泣いちゃう?w」
こいつは、柊 優 朱雀の幹部
?「まあ、自業自得だろ」
こいつは、聖川 ライト 朱雀の幹部
?「でも、本当のことですねw」
こいつは白石 雅也 朱雀の副総長
?「ふっ、ざまーみろw
泣けよ、裏切り者」
こいつは、新開 綾 朱雀の総長
そして、私の元カレ
無視無視、早く教室に行って帰ろう
スタスタ
綾「おい、無視してんじゃねーよ!」
モ「綾様のこと無視さんじゃねーよ!」
女「ブスが、調子に乗ってんじゃねーよ!」
うるさっ
猿かよ、こいつら
あっ!言葉がつい汚くなっちゃってる
玲「ブス?そんなの知ってるけど?
でも、パンダよりはマシよw
もう少し、メイクの練習したら
どうですの?」
女「ッ!」
玲「あと、そこのモブさん。
あなた何様なわけ?
あと、何か言いたい事があるなら
一人で私のところに言いに来たらど
う?」
玲「それと、新開さん達
私はあなた達と話すことはないの
絡んで来ないでくださる?」
それだけ言って、私はその場を立ち去った。