君が好きで好きで好きで
てことは昨日、海華は......!

ならば、あのアザ達、海華の長袖、裏庭で囲まれてたこと、LINEの既読無視......

すべて、怖いほどにつじつまがあう。


海華、昨日あたしが助けに行っていれば...!

その間にも海華は暴行を続けられている。

財布からはお金がどんどん抜き取られ、手を伸ばす海華の手は踏みつけられている。


酷すぎる______!


「海華!」

気付くとあたしは飛び出していた。

「大丈夫!?海華!」

「くそっ、逃げるぞ!」

あたしが出ていくと、ギャルたちは慌てて走って逃げた。

海華はあまりの痛さに痙攣し、立ち上がれなくなっている。


「海華......」
「ゔっ...ひっく...」
「帰ろう......」

海華はコクリと頷くと、ゆらりと立ち上がった。

あたしは溢れそうになった涙を拭き、海華を支えた。

「ごめんね...海華、助けられなくてごめんね…?」

「ううん......、私こそ葉月に内緒にしててごめん。私、いじめられてたの...」
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