君が好きで好きで好きで
早退の手続きを終え、あたしは海華と共に学校を出た。

近くのファストフード店に立ち寄り、海華に寄り添う。


「ねえ海華......、いままでのこと、話して?」

「うん」

海華の目は真っ赤に腫れていて、涙のあとが頬を伝うようにあった。


___海華は、静かに話し始めた。


「私、ずっとクラスで独りぼっちだった。部活も最近行かなくて。

だけど、葉月がいるからいいんだって思ってた。

けど、いきなり麗ちゃんに目をつけられたの。

いきなり呼び出されて、カツアゲされてね......びっくりした。

辛かったよ......?

それから、私はお金をたくさん奪われたり、万引きを強用されたり、テストを白紙で出せって言われたり......。

売春もされた。本当に、辛かった......」


カツアゲ。

万引きの強要。

売春。
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