君が好きで好きで好きで
あたしは女子だから分かる。

そんなことされたら、どれだけ恥ずかしいか、苦しいか、辛いかなんて。


「ユルサナイ」

「え?」

「海華をいじめたなんて、ましてやそんな人の人生を変えちゃうようなこと。

ユルサナイ、そいつらを、ユルサナイ」


あたしはもう、狂っていた。

心の中は、海華をいじめたあいつらへの復讐心でいっぱいだった。

あたしは決めた。

海華をいじめたやつらに復讐する。

そして。

海華に告白する。


あたしは深呼吸をした。

「......海華。」
「ん?」
「好きだよ。あたし、海華のことが」
「私も、だよ?」

ちがう、まだ届いていない。

「あたしは、海華とキスしたい。抱きたい。そういう、好き、なの。」

海華はびっくりしている。

そりゃそうだよね。

キモいよね、ウザいよね。

やばい、泣きそう。

あたし、海華に嫌われたらもう......
< 16 / 27 >

この作品をシェア

pagetop