君が好きで好きで好きで
あたしは家を出て、コンビニへ向かった。

海華のことを考えすぎて、のどがカラカラになってしまったので飲み物を買うためだ。


アイスカフェラテを手に取り、レジへ向かう。

「......あれ?」

なんとそこにいたのは、

「海華のいじめっ子!」

ふつふつと怒りがせり上がってくるのを感じる。

殴りにいってしまいそうになる。

(ダメ......いまの最善の行動は......)

あたしはまじまじといじめっ子を見つめ、頭をフル回転させた。

いじめっ子はスマホをいじっている。

(そうだ......)

スマホを盗んでしまえばいいんだ。

スマホには個人情報がたくさん詰まっている。

それを手に入れ、住所などを知り、殺しに行く。

そんな計画が、あたしの頭に浮かんだ。

あたしはゆっくりと、いじめっ子に近づき____。


バッ!

「いやっ!」

不意を突かれたいじめっ子は、まんまとスマホを奪われ、呆気に取られている。


顔を見られる前に、あたしは走り出した。
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