君が好きで好きで好きで

日常

昼休み。

「こんにちは、葉月。お弁当、一緒に食べない?」

海華が教室の外で手を振っている。

「うん、食べよ!」

あたしたちはガーデンに移動した。

「天気いいね、お天道様が喜んでいるのかな」

なんて、海華はとてつもなく可愛いことを言う。

キューンとする気持ちを抑えつつ、あたしはそうだね、と相槌を打った。


すると、海華はそうだ、と言い、自分のお弁当箱から小さな袋を取り出した。

「みて、クッキー焼いてきたの。葉月に食べてもらいたくて」

「エッほんと?ありがとう!」


___キスしたくなってしまった。

小さく唇を尖らせてしまったが、すぐに引っ込める。


そのかわり、手をクッキーへ伸ばし、口へ運んだ。


サクッ......
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