君が好きで好きで好きで
心配だけれど、まずは授業を受けなきゃ。

あたしたちが教室につくと丁度先生が入ってきた。

かったるい授業を受け、睡魔と戦う。

(これが終われば......そう、海華と......。)

そのうち、眠ってしまった。

......................................................


「葉月?葉月!」

自分が呼ばれていると感じて、目を開ける。

......んん?目を開ける?

あたし、いつの間にか寝ちゃってた!?

目の前には、心配そうな顔の嘉代子たち。

「......いま、何時?」

「バカ!もう終礼おわったよ!あんた、二時間近く寝てたんだから!」

嘉代子が涙ぐみがらいった。

なんで泣いてるんだろ。

あたしは思わず、クスッと笑ってしまった。

「ほら、帰ろ!」

嘉代子がぐいっと手を引いてくる。

「えっでも今日は......」

海華と帰らなきゃなんだけどな。

寂しいけど......LINEしておこう。

あたしはLINEをした。

【海華ごめんね!今日帰れなくなっちゃって......。明日かーえろ!ごめんねほんと】

すぐに既読がついた。

けれど、返信はこない。

「怒っちゃったかな......」
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