私だけのイジワル王子様
王子様

その男の子はずっとこっちを見ている。

顔に何かついているのかな…

それよりもこの人だれ?

「あの、あなたの名前は?」

私が聞いたら、えっ…と驚いた顔をした。

私、変なこと聞いたかな…


「はぁ~俺のこと知らない女がいたとはな…」


「んっ、何か言った?」


「いや何も言ってねぇよ…」




「俺は、佐伯陽(さえきよう)」

「おまえは?見たことない顔だけど…こんな可愛かったらみんな知っているはずだが…」

んっ最後のほうがよく聞こえなかったけど…まっいいよね。

あっ私も名前言わないと…


「えっと、私は…」




< 10 / 17 >

この作品をシェア

pagetop