私だけのイジワル王子様
王子様
その男の子はずっとこっちを見ている。
顔に何かついているのかな…
それよりもこの人だれ?
「あの、あなたの名前は?」
私が聞いたら、えっ…と驚いた顔をした。
私、変なこと聞いたかな…
「はぁ~俺のこと知らない女がいたとはな…」
「んっ、何か言った?」
「いや何も言ってねぇよ…」
「俺は、佐伯陽(さえきよう)」
「おまえは?見たことない顔だけど…こんな可愛かったらみんな知っているはずだが…」
んっ最後のほうがよく聞こえなかったけど…まっいいよね。
あっ私も名前言わないと…
「えっと、私は…」