HEAVEN ROAD
家には帰りたくはないんだけど……



それよりも、この息苦しさに耐えられない。



兎に角、話をするのも今は辛い。



「もう少し居なよ!!カナちゃんが帰ると寂しいし」



「帰るって言ってんだから帰らせろよ!!」



「ホントに冷たい奴。別にいいだろ、少しくらい」



「良くねぇよ」



また言い合いが始まった。


一応、あたしのことで揉めてるみたいだし、助けてもらった義理もあるし、謙虚に「お取り込み中の所……」と話に割って入ろうとしたけど
、二人ともまったく聞いてなんかいない。



あたしのことなのに、あたしの話を聞いてもくれない二人に、若干苛立ちを覚え



「息が!!ものすごーく苦しいから帰ります!!」



と、叫んだ。

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