HEAVEN ROAD

相変わらずの爆音と共にバイクは走り出す。



さすがにこれだけ着てれば寒くないな。



スピードにもだいぶ慣れてきたし。



というか、今日は少しゆっくりかもしれない。



「今日はゆっくりだな!!」



信号待ちをしているとき翔に話しかけてみた。



「何?」



バイクのエンジン音であたしの声は聞こえないらしい。



「着いたらでいい!!」



翔の耳元でできるだけ大きな声を出すと、翔は左手でOKサインを出す。



15分くらい走ってバイクは停車した。



何だか見覚えのあるような……



「カナちん、こっち」



翔はあたしの手を引き公園の中へ入って行く。
< 113 / 877 >

この作品をシェア

pagetop