HEAVEN ROAD

「す、すみません」



あたしはペコリと頭を下げて座り込んだ。



「カナちゃんはホントに面白いね」



「そうですか?」



「うん。ウチのチームは市内で一番強いんだ。だから道内一ってことになるね」



チータは嬉しそうに笑顔で話してるけど、あたしには笑えない。



怖すぎてチータ以外に視線を移せなくなってる……



「何やってる?」



頭の上から聞きなれた声が降ってきた。



顔をあげると、やっぱり豊……



お前も暴走族か?!



「カナちゃんは豊とも知り合い?」



「まぁ、うん」



「何やってんだって聞いてんだ」



今、チータに話し掛けられてたから答えれるわけねぇだろうが!!
< 119 / 877 >

この作品をシェア

pagetop