HEAVEN ROAD


そんなあたしの大声は思ったよりも、部屋中に響き渡り、翔は両手で耳を塞いでる。



そして、もう一人の男はまた睨んでるし……



「うるせぇな。そんなもの鼻に突っ込んでるからだろ」



「へっ?!」




あたしはゆっくりと鼻に手をあてる。



鼻の穴に何か入ってる?!



恐る恐る引っ張って取り出してみると……



赤く染まったティッシュが出てきた。
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