HEAVEN ROAD
「翔に連れて来られた」
「はっ?!」
あたしを睨んでいる豊の顔は一層険しくなる。
「こんなとこに来るって知らなかったんだよ。帰りたいけど道もわかんねぇし」
あたしがここにいちゃダメだと言っているような豊の目付きになんだかイライラする。
あたしだって、好きでここにいるわけじゃねぇ。
「ちょっと来い」
豊は睨みをきかせたまま、あたしの腕を掴むと公園を出る。
送ってくれるのかな?
それなら有難いけど。