HEAVEN ROAD
「お前、あそこには1人で顔出すなよ」
「そんなの言われなくても行かねぇよ。殺されるかと思ったんだからな」
「ハハッ」
豊の笑った顔、始めてみた……
「そう言えば、家にお母さんいなかったの?お粥のお礼言いたかったのに」
「あそこにはいない」
「一緒に住んでないって事?」
「あぁ」
「そっか~じゃあ明日学校にタッパー持ってくよ。返すの忘れてたから」
あたしは数分前に停車していた車から降りた。
豊も両親と一緒に住んでないのか……
みんな色々とあるんだろうな。