HEAVEN ROAD

車の側にいた翔がチータを引きずるように後部座席へと乗り込んだので、あたしは助手席へと座った。



「チータ、豊のいる場所を言え」



翔の声は明らかにいつもと違う。



「……ヘブンロードがぶつかったとこの公園」



まだ息が落ち着かないチータ。



一体どこから走ってきたんだろう?



「上島公園だな?」



「はい」



お兄様の問い掛けに頭を下げながら返事をするチータを見ながら、お兄様は何者なのか不思議に思ってしまう。
< 147 / 877 >

この作品をシェア

pagetop